なんとなく保育園までに断乳をしないといけない、と思ってはいるものの、
いつから始めるか、ということについて決意できないでいた我が家。
なんといったって、息子氏対策として、
最強の座に君臨し続ける「おっぱい」への甘えを断つのは、
息子氏にとっても、そして親にとっても容易な事ではない。
妻とは何度も話し合いを重ねつつも、
日常を大きく崩すことになりかねない事態でもあり、
息子氏の荒れを想像し、そこに対する対策の少なさを考えると、
いつから、というのが決意できないでいた。
・・・決意するのは、大人の役目であることもわかっている。
ただ、決意には、いろんな意味で「痛み」が伴う。
その痛みを避けて先延ばししたくなる気持ちも、
人間ならば自然なことだったりする。
・・・そんな我が家は、妻に現れたある変化により、
断乳を決意せざるを得ない事態に陥った。
息子氏に授乳することが「痛い」という変化、である。
離乳食も完了期となっている息子氏は、
妻から摂取する栄養は、ほとんど必要なくなっている。
しかし授乳の回数に応じて、妻の身体は母乳を作り続ける。
その結果、母乳は溜まりがちになり、
乳腺炎を起こし、授乳が「痛い」ことになった。
決意に伴う「痛み」よりも、身体的な「痛み」のほうが
直接的でパワーがある。
・・・少なくとも我が家ではそうだった。
断乳は、やってしまえばすぐだったりもするかもしれないが、
各家庭の状況や心情やら、やむを得ない事情も含めて考え、
あくまで当事者が決断するのがいいように思う。
決断に伴う「痛み」も、結局のところは当事者のものでしかないし。
そんなことをふと考えた。