温故知新な寝かしつけ
妻が息子氏の寝かしつけを沿い乳でするようになり、約半年間。
息子氏は、昼寝も夜寝も問わず、妻が授乳しながら寝るのが当たり前になっている。
しかし最近、特に夜寝のとき、
なかなか寝ない息子氏を寝かしつける妻の負担が改めて重くなってきた。
息子氏はもう自分である程度動けるようになっているので、少し授乳されて満足したら
再び立ち上がり、酔っ払いみたいにフラフラ、ウロウロしたり、遊ぼうとするようになった。
まるで
「おいら眠いけどまだ寝たくないでやんす!」
という心の叫びを体現するがごとく。
そのため、昼寝も夜寝も、一度寝かしつけに入ると20~30分くらい手を取られ、
その間妻は息子氏から離れられず、やりかけている家事や用事があっても
中断せざるを得なくなる。
しかもそのタイミングは息子氏しだいで、
いつ眠たくなるか日によって少しずつ変わる。
・・・自分にはどうしようもない要因からくる制限によって
途中まで進めていたことが急に中断せざるを得なくなったり、
進めたいことを完遂できなかったり、行動選択の余地がなくなるのって
結構なストレスだと思う。
私としては、そんな妻の心中を慮ったり、その後やりたかったことを引き継ぐばかりで、
(それも“妻がしたいように”はできないのでかえって妻にとってストレスになったりもするときも少なからずあるが)
寝かしつけに対する具体的な代案がないまま、日々は過ぎていっていた。
・・・そこでふと、おんぶをしながら家事ができるようになって以降、
割と息子氏がそのまま寝てしまうことを思い出した。
そこで自分の中にこんな仮説が浮かび上がる。
“夜寝のときも、息子氏が眠そうならおんぶ紐で背負ってしまえば、
寝かしつけることができることができるのではないか?“
しかもおんぶをすることで遊ぶことはできなくなるので、
遊ぶことで息子氏がさらに覚醒してしまうことを防ぐことができる。
善は急げ、ということで早速やってみたところ・・・
仮説は立証された。
おんぶ紐に乗せるときにややぐずりはするものの、
そのまま背負ってしまって、ゆらゆら動いたり歩いてみたりしているうちに、
息子氏は早ければ数分程度で眠りにつく。
その間、妻は家事や用事を一区切りさせることができる。
私自身、妻が辛そうなのに何もできず歯がゆい思いもしなくてすむ、という意味で、
良かったと思った。
むしろなぜこれまで気づかなかったのだろうとすら思う。
何か全く新しいことをしなくても、実はこれまでやってきたことの中にヒントがあったりもする、という教訓めいたことを思ったりもした。
嗚呼これぞ、温故知新。