・・・息子氏の登園渋りが2~3月に強くなっていた。
身体も大きくなっているから、特に妻が送迎の時は、
なかなかパワー負けしそうになる。
・・・おそらくだが、4月から年長さんになる息子氏には、
保育園の先生が良かれと思ってだろうが、
「4月から年長さんやで!しっかりしよう!」的な
ことを多く言うようになっている。
かといって息子氏は特性上、
「年長さん」というのは何がどう変わるのか、
「しっかり」とはどういうことなのか、つかみづらい。
かといって適当に流せるほど、要領はよくない。
・・・息子氏が通う保育園は、歴史が長い保育園であるためか、
集団保育の色が強く、個別の発達状況に合わせるというのは苦手な様子。
これまで、療育に通っていての様子や意見をちょいちょい伝えていたが、
息子氏にあった対応というのはどこまでできているのか、というところ。
もちろん、保育園をとりまく人件費やらもっと大きな社会問題はあるから、
先生方も薄給かつ多忙な中、勉強する余裕がもてないだろうというのは
大前提で、考えていたりもする。
ただ、息子氏の親としては、息子氏が機嫌よく、
楽しんで日々を送れるようであってほしい。
療育に行っている間は、めちゃめちゃ楽しそうやしね。
・・・ということで、療育に通い始めて半年したのと
年度始まりのタイミングということで、
療育の先生の見立てや感じてきたことを保育園と共有してもらいがてら
保育園での様子を見学してもらうことにした。
快諾してくれた療育の先生、そしてもちろん受け入れてくれた保育園に、感謝。
息子氏にも保育園の先生にも、事前に告知しつつ、見学に行ってもらったところ、
息子氏は、療育の先生がいることに気づくと、告知はされながらも
びっくりしつつも嬉しそうにして、いつも以上に頑張っていたらしい。
あと何となく感じてはいたが、息子氏の通う保育園は、
小学生でやることを先取りするような活動(ことわざを読んだり、数字や国旗を覚えたり、マット運動や跳び箱を行ったり)を取り入れていた。
そんなレベルの高い活動を、息子氏はかなり頑張っていたようだ。
そして担任の先生とも話す中で、療育で行っている工夫を、
見学の時にあった行動とああわせて、具体的に伝えてくれた。
あとで聞いただけでも、多岐にわたる。
・息子氏は、言葉での指示や声掛けは、具体的な言葉や行動を示しながら行う。
・気持ちの表現のしにくさがあるので、こういう時はこう言うのだというテンプレを示していく。
・状況や相手の気持ちの理解が苦手なので、大人が仲介して今何が起こっているのかや相手の気持ちはこういう感じだと伝える。
・友達関係は、良好だが本人のしたいこと(主に恐竜ごっこ)が嫌だと言われたときの対応が不得手なので、さまざまな遊びを経験したり大人が仲介するなどが必要。
・ネガティブな感情が残りがちなので、息子氏の頑張りは認めつつ、うまくいく体験を積み重ねていけるようにする。
などなど。
・・・いちおう発達臨床は自分も専門であるが、息子氏の特性も踏まえたオーダーメイドな提案をしてくれて、本当に有難い。
こういったことは、親が自分なりに調べて先生に言う、だと角が立つので、
専門家同士で共有できる、ということができると有難いなと思った。
その甲斐もあってか、単純に4月に入ってもそれほど大きく変わらないということを実感してか、息子氏の登園渋りは収まってきている。
・・・書きながら、今はどんな状態なのか、平時にこそ息子氏に、
インタビューしてみよう、と思った。
そうすることで、いつかまた何か起きた時に、
工夫のしどころの手札を増やしておきたい。