息子氏は、ちょっと・・いや結構、ビビりなところがある。
つまりは、初めての場所や体験に対して、不安感が強い。
療育に通いだして半年ほどで、先生とも話し合っているうちに、
特性上、初めての場所や体験で何が起きているのかよくわからないまま、
周りから叱責されたり、対応が分からないまま圧倒されるような感覚を
もちがちなのかもしれない、という仮説にぶち当たる。
つまりは、初めての場所・体験に対する失敗(少なくとも本人にとっては)
を重ねたがゆえのことである可能性がある。
・・・息子氏には、もっと本人の好奇心に従って、
どんどん突き進んでいってほしい。
具体的には、息子氏は、本が好きで、恐竜の図鑑やら絵本やらを
よく見るのだが、初めて行く図書館より、
いつもよく行き馴染んている図書館に行きたがる。
馴染みの場所があるのはいいことだが、
自己啓発界隈でよく言われるこんなゾーン分けでいうと、
「コンフォート・ゾーン」に安住してしまいがち。
・コンフォート・ゾーン(confort zone)
・ラーニング・ゾーン(learning zone)
・デンジャー・ゾーン(danger zone)
(画像:ミエルカナ「コンフォートゾーン」をイラストでイメージ化」)
本来は、「ラーニング・ゾーン」であるはずの場所が、
息子氏にとっては強い不安を伴う「デンジャー・ゾーン」になってしまっている。
だからこそ「コンフォート・ゾーン」に安住しがちなのだろうが、
いかんせん、そこに安住しているうちは、学びがない。
・・・ではどうするか。
我が家が行き着いた答えはシンプル。
「初めての体験でも、めっちゃ楽しい!!」を重ねること。
ということで、「初めてのキャンプ(グランピング)」に行くことにした。
息子氏は、案の定、「初めてのキャンプにいく」というだけで、
何のことかわからず、落ち着かない。
テントに泊まるだとか、バーベキューをするのだとか説明しても、
よくわからないので「テント嫌だ―」「バーベキューしたくないー」
と行きの車で言い続ける。
・・・ただ気づくとそこは、息子氏の大好きな、
恐竜の大きなオブジェが多数あるキャンプ場。
(あえて息子氏仕様の場所をセレクトしておいた)
結果、息子氏のテンション爆上がり。
そこから、キャンプ場で食べたバーベキューや、朝食のシチュー。
翌日に少し見に行った海と砂浜。さらにはイチゴ狩り。
息子氏は、ずっと楽しんでくれた。
帰りの車では、あえて息子氏に、
「初めてのこといろいろあったけど楽しかったな!」と声をかけたら、
息子氏は、満面の笑顔で「うん!!」と言ってくれた。
(イチゴ狩りでの戦利品を手に持ったまま熟睡する息子氏 笑)
・・帰ってから何日もたつが、「またキャンプ行きたい!」
「バーベキューしよう!」と誘ってきたり、
おままごとでシチューをやたら作ってくれるようになったり、
めっちゃ反芻してくれていることが見てとれる。
・・・嗚呼、プライスレス。
子どもにとっての楽しさや笑顔って、何事にも代えがたい。
大人側として、それらを広げられるよう、引き続き、工夫していきたい。