保育園の先生から、ふとタイトルのようなことを言われた。
専門柄、つい反射的に「そのエビデンスは?」と言いたくなる自分と、
大人としてきちんと堪えてスルーする自分。
保育所は感染症の宝庫なので、次から次に病気にかかるというのは事実。
それは、平成・令和の乱 やその後の病児保育のいきっぷりを経験した自分にとっては、痛いほどの実感としてわかる。
ただ「3歳児神話」といわれるように、子どもが
小さいうちは家庭で保育するほうが子どもにとっていい、みたいな話ならば、
「そんなエビデンスはない」と一蹴したくなってしまう。
あえていえば、0歳児保育に関して、出産後、母親からもらった
「免疫グロブリン」というのが底をつくと一気に病気にかかりやすくなる、
というのはある(https://jp.glico.com/boshi/futaba/no72/con05_02.htm)。
だから、その時期に保育所にいれば、必然的に病気にはかかりやすい。
ただそれはそれとしてその時期だけかかりやすいと思って備えればいいし、
感染症にかかろうが、最終的に治って免疫がつけば
子どもにとってはOKだと思う。
・・・まぁ先生が言いたかったのはおそらく、
「だから病気っぽい時は家で見てね」ということ。
保育所の先生方がこの時期にピリピリするのは想像に難くない。
ただでさえ少ない資源で何とか回している日本の保育所なのだから。
とはいえ、だからと言って、根拠の薄弱なことを親に伝えて
プレッシャーをかけるのは、戦う相手が違う、と思う。
いつも思うことだが、
ちゃんと保育業界に予算を回せよ、日本。