息子氏がこの世に爆誕してから、「家族」の未来ってことを、より強く意識し、再考するようになった。
「子どもができたら、人生のステージが変わる」なんてことを聞いたりする。
私は、大学院に行っていた分、社会に出るのが人より遅くなった。
非常勤の仕事はいくつかしていたが、常勤職を得たのは、今の職場が初めてで、それも30歳の時だった。
私は自分でも面倒くさい性格だとは思うのだが、
中途半端が苦手で、やるならちゃんと突き詰めたいところがある。
プロフェッショナル志向といえば聞こえがいいが、融通がききにくいだけだったりもする。
そんな自分だからこそ余計に感じることなのかもしれないが、
これからの人生、仕事100%というわけにはいかない、という事実、
限りある自分のエネルギーや時間の割り振りを考える必要がある、という事実に、
ようやく直面化して、悩んでいた。
育児ともしっかり向き合って、どれくらいエネルギーや時間がかかるものなのか、しっかり実感・体感した上で考えたい、ということも、1年間+αの育児休業を取得した理由の一つだったりするのかもしれない、なんて今は思う。
「人生」の時間が始まるときが、誕生。そして終わる時が、死。
つまり、「人生」において時間を使うということは、そこに命を懸けているのだ。
そんな言葉を聞いたことがある。
自分が生きる時間を、何にどれだけ使うのか。
何をどうやっていくか。
そんなことをよく、考えるようになった。
もっとわかりやすいところで言えば、今は賃貸住まいだが、息子氏が大きくなった時を見据えて、家を買うなどして、どこかの地域に根差していくことも考える。
そしてそれも、どの地域に根差して生活していくか、そもそもどこなら家を買えるのか。
老いていく両親との付き合い方をどうしていくのか。
夫婦ともに、今の職場でいつまで・どのように働き続けたいか、働き続けられるか。
などなど、すぐに答えが出ないものがいっぱいある。
我ながら目の前のことをこなすことで精一杯の人生だったので、
自分たち家族のライフスタイルやライフプランについて、
夫婦で話し合っているようで話し合っていなかった。
なので、家族の将来・未来について、今更ながら話し合いを重ねている。
・・・考えずに突っ走っていったほうが楽なのかもしれないし、
最終的にはなるようにしかならないのかもしれない。
ただプライスレスな今のうちに、少し先を見て、考えられるうちに、
精いっぱい考えておきたいと思っている。
夫婦二人ともとる育児休業は、そんな感じに使ってもいいのかもしれない。