家に来てから、息子氏も妻も私も、生活の流れがつかめないまま数日過ぎる。
特に、夜になかなか息子氏が寝ない。
実家にいたころは、息子氏が多少寝なくても、妻と妻の両親、という計3人が順番で面倒を見ることができたみたいだが、子育て経験に乏しい2人となると(ワンオペだったら余計にやろうけど)、いかに夜寝られるか、が大切。
でも、息子氏はなかなか寝てくれないし、泣き続ける。
なんなら夜のほうが泣いている気すらする。
できることは、おっぱいを定期的にあげたり、おむつが汚れていたら替えたり、あの手この手であやしたり、なのだが、なかなか落ち着いた時間がとれず、数時間泣き続けることもしばしば。
「お前もそんだけ泣いたらしんどいやろう、 いい加減泣き止んだらどうや」と、理解できるもない息子氏に声をかける。
・・・夫婦二人とも、疲労困憊の、深夜1時。
おっぱいを飲み、げっぷした後、妻がしばらくあやしていた。
そんなとき、息子氏の口から、シャワーのようにおっぱいが噴出した。
妻、パニック。
さすがにこれはおかしい、と病院の救急外来に電話をする妻。
色々話しているうちに落ち着き、もう一度同じことが起きたら、いつでも病院に来てください、と言われ、了解して電話を終える。
でも、寝ているうちにまた噴出したらどうしよう、吐いたミルクがのどに詰まって窒息死したらどうしよう、と妻は心配で朝まで眠れず。
その代わりにウトウトしかけていた私が朝まで寝て、朝になってから入れ替わる。
そして、いまだにあまり機嫌がよろしくない息子氏を抱えながら、なんとか妻が睡眠時間を確保できるよう、自分がしっかりせねば、と割と真剣に思う。
頑張れ、父。