最近、子育てや子育て支援関連のニュース・報道を
多く目にするようになってきた気がする。
自分がそういう方向に関心があるためバイアスがかかっている面もあるだろうけど、
異次元の少子化対策やら、こども家庭庁ができる流れやらもあるとは思う。
childcare-support.hatenablog.jp
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・・・そんな中で、ようやくこういったことが国・自治体レベルで
建設的に議論されるようになってきたか、というニュースを二つほど。
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一つ目、保育園への持参物、多すぎ問題。
記事内にある東京都内の認可保育園に子どもが通っている、
1児の母であるえだまめ(産後ハイ)さん(@edamame8piyo)の投稿。
「4月から通う保育園!!!!
オムツはサブスク!!
寝具、食事エプロン全て園で、洗濯/管理!!
毎日持ってくものは着替え1式だけ!!
出欠確認連絡帳アプリ!!
園の様子の動画を毎日YouTube配信!!(もちろん保護者限定公開)
最高すぎん」
・・・・最高すぎる。羨ましすぎる。
オムツ・寝具・エプロン・着替え・出欠連絡・連絡帳など。
子どもを保育園に通わせている親御さんは、基本的に毎日ないし毎週、準備している。
着替えが足りないとかエプロンが足りないとか、年度替わりで
4月からは○○が必要で△△は不要になるとかいったことにすべて対応が必要。
何だって物を運ぶには人手がいる。
一つ一つの作業は大したことはなくても、積み重なって、毎日となると、
ボディーブローのように効いてきて、余裕を奪う。
「当たり前」ですけど、何があろうと、毎日、同じことを、ミスなく確実に行うって、
「当たり前にできることじゃない」ですからね!!
工場の製造ラインじゃあるまいし(工場だってミスはするし)、
親だって子どもだって、自分の人生を生きているので、いろんなことがあります。
それが「生活」というもの。
仕組化してミスを減らしたり効率化したりすることはできても、
一番、親にとって有難いのは、「それらの作業をしないでよいこと」なのは、
これまた火を見るよりも明らか。
親なんだからそれくらいしなさいな、という反論は、
OKY(お前が来て、やってみろ)の壁を越えてから言ってほしい。
何より大事なのは、親が子どもと過ごす量(時間)や関わりの質であるし、
子どもとの関わりが低減するよりも、それらの作業が低減するほうが、
子育てを充実させる上ではよほど建設的だと思う。
・・・今のところ自治体や園によって取り組みに差があるのが現実だと思う。
ただ自治体というかお役所としては、前例があるかどうか、
というのは実施における大きなテーマ・課題だと思うし、
それこそ子育て支援の充実によって自治体の人口増加がみこめることは、
明石市の例を見ても明らかなので、こういった報道が出ること自体、
よその自治体が参考にしやすいという意義がある。
ちなみにうちの二児が通う保育園は、1年前にオムツがサブスクになり、
迷うことなく早速、申し込んだ。
その恩恵は娘氏は受けまくっているが、息子氏がオムツ卒業する前は、
よくSNSで言われる、ウンチ付きのオムツを炎天下で運んで帰るという
何の苦業かということを(主に妻だが)日々行っていた。
それに毎週末の恒例行事になっていたオムツスタンプから解放されたのは
本当に有難かった。
是非、こういった具体的な子育て支援策が通例になることを願う。
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あと、もう一つ。「小1の壁」問題。
この問題も、ようやく日の目を浴びるときが来たか、という問題。
要は、保育園は一日8時間とか10時間とか預けられたとしても、
小学生になると、学童が地域になかったり、抽選に漏れて預けられなかったら、
放課後の預け先が急になくなる、という問題。
小学校は学年にもよるが15時には帰ってきているし、
給食がない日もあるし、長期休みもある。
フルタイム労働で、一日8時間(+休憩1時間)、
たとえば8~17時に働くことは、子どもを鍵っ子にしない限りは無理。
ちなみに、幼い子どもの「鍵っ子」は、海外では虐待として扱われることも多い。
政府の本音としては、「子どもを預けられなくて親が働けないだと!?
税収が減るじゃないか!それはいかん!」ということかもしれない。
それでもいい。問題が問題として扱われること自体に意義がある。
保育士の待遇改善は、少しずつ具体的に議論されるようになってきている。
(十分かどうかはさておき、だが)
それと比べると学童保育や放課後クラブといったところの待遇については、
あまり議論されている様子はないが、決して充実した待遇ではないことは明らか。
これまた、この問題に対しては、具体的かつ建設的な対策が実行されることを、
未就学児二人をもつ父親として、切に願っている。
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・・・・今回挙げた二つの記事のようなテーマは、
子育て中の人にとっては、本当に当たり前。
それぞれの家庭でなんとか工夫をして乗り切っている(乗り切ろうとしている)
わけであるが、そもそも、その工夫を家庭のみが行うことに無理がある。
家庭や地域のリソースによって差が出てしまうのも自然なこと。
よく国会議員のおじさま方・おじいさま方は、子育てをしていないので
当事者意識がなく、ポイントもズレるというように揶揄される。
だからこそ、当たり前のことが、当たり前に議論の俎上にのること、
それらが具体的に、建設的に、解決に向かっていくこと自体、
とても重要な動きである。
少しずつでも、着実に、良い未来に向かっていく、という期待が、
子育ての渦中にあり大変な親の、希望となる。
引き続き、要チェックしていきたい。