子育てにおいて、自分が育ってきた環境って、
ある種の「呪い」のように作用するな、って思ったりすることがある。
私は、職場で第一号の男性育休取得者であり、当時は、
男性が長期間の育児休業をとるということは、社会的にもかなり珍しかった。
それから数年たち、今では1年とは言わずとも
近場でも1~2か月の男性育休者をとる人のこともよく聞くようになったが。
childcare-support.hatenablog.jp
・・・あの時、自分を突き動かしたものはいろいろある。
調べたら制度的にも可能であると気づけたこととか、
そういった社会の流れとか、当時の自分の仕事の中で感じた疑問とか。
でも、一番大きな理由は、上記記事にも書いたように、
ワンオペで4人育てた自分の母親を身近で見てきた経過から、
子育てに苦労している母親を見たくない、という強い思い。
さらに言えば、子どもだった当時に感じた、
自分のせいで辛い思いをしている人を見たくないというか、
出来ることなら笑ってほしいが自分にはどうしようもない、
という無力感みたいなものが、自分の中に巣食っていた。
それらの気持ちや思いは、
親元を離れて何十年もたっても、いまだに自分の中に
呪いのように巣食っている、と感じることがある。
似たようなことは過去にも書いたことがある。
2018.11.14 改めて、自分の育児休業の取得理由について考える
2018.11.28 昔と今を混在させないこと、解決しようがないこと
・・・ただ改めて思うこととして、
呪いにかけられたからと言って、悪いことばかりではない。
自分の今仕事は、子育て支援・家庭支援ということで、
その「呪い」があったからこそ熱意をもって取り組めるものだったりする。
育児休業を勢いでとったが、結果として
妻からは感謝されるし、子どもは可愛いし。
子どもはとっっても可愛いし!(大事なことなので2回言います 笑)。
ただ呪いに支配されてしまうとき、
自分が無理をしすぎて心身のバランスを崩してしまうところは
これまでにも何度もあったので、そこだけ自覚して調整したらいい。
・・・なんだか、もののけ姫のアシタカみたいやな。
タタリ神の呪いで人外の力を手に入れたアシタカと、
サンとの物語が展開される、みたいな。
(もののけ姫 © 1997 Studio Ghibli・ND)
モロ「おまえにサンを救えるか!」
アシタカ「分からぬ。だがともに生きることはできる」
・・・私は、これからも「呪い」とともに生きるのかもしれない。
まぁ、間違いないこととして、
こんな妄想に至るのは、私が、厨二病の「呪い」から
抜けきっていないからに他ならない。