前回に引き続き、こんな格言を思いついた。
子育てにおいて、褒めるって大事って言われますよね。
効果的な褒め方って、それこそペアレント・トレーニングなどの文脈で
ひたすら口酸っぱく言われることである。
もう少し具体的なことを言うと、
結果を褒めるよりプロセスを褒めたほうが良いとか、
(100点取れたことより、テスト勉強を頑張ったことを褒めるみたいな)
褒めるなら具体的な行動を褒めたほうが良いとか、
(すごいね~と大雑把に言うより、宿題を帰ってすぐしてすごいね~と言うみたいな)
いろいろなポイントを、私自身、これまでに学んできた。
・・・そんな中でも、意外と言われていないかもと思ったのが、
「褒める」と「叱る」の使い分け。
褒めるときにも具体的なプロセスを褒めたほうがいいというのはあるのだが、
ぶっちゃけ、その子の存在自体を褒める、というか認める、
みたいなスタンスもあっていい。
(あなたが居てくれるだけで嬉しい・幸せ・有難い、みたいな)。
ただ、叱るときに絶対やってはいけないことは、
その子の人格を否定するように怒ること。
(たとえば、ダメな子やな、本当に手がかかる子やな、とか)
子どもからすると具体的に何をどうしていいかわからないから
教育効果も皆無だし、自信もなくなるしで、
そういった働きかけは、無意味以上に害悪だといえる。
それでも、以前に紹介した「<叱る依存>が止まらない」にも書かれているように、
<叱る>という行為自体に依存性があるため、
それらの分別をきっちり付けた上で、毎回叱れるとも限らない。
そもそも、<叱る>ことの効果はかなり限定的で、
行動を一時的にストップさせるくらいしかないとされる。
だからこそ、褒めると叱るを対比させて、
「褒めるときは人を。叱るときは行動を。」
って言ってしまうほうがキャッチ―かもだし、
自分自身もそう思っておきたいと考えています。