娘氏が爆誕して、数日たった。
コロナ渦により、入院中の面会はお断りで、
手術後の妻が何とか身を起こして撮影してくれた写真でしか、
娘氏を愛でる術はない。
それも、妻の身体のことを考えると、
こちらから追加写真の要請はしたくない。
そして隣にいるのは、写真に写っているのが赤ちゃんであるということが
認識できるだけで、我が家に家族が増えたことはぴんと来ていない息子氏。
・・・なかなか、感情が行き場を失っていた。
そんな中で、怪我の功名とはこのことか、といった事態が起きた。
娘氏は、寝ながらたまに呼吸を忘れるらしく、
時々、呼吸が止まってしまう状態らしい。
産道を通らずに生まれた子どもに、時折あるとのこと。
要は、NICUに入って24時間管理の医療的ケアが必要になる状態のため、
病院の制度上、「面会」ではなく、1日1回「付き添い」として、
両親ならば病院に入ることが可能、とのこと。
・・・ということで、NICU、行ってきた。
消毒やらガウンやら、仰々しい装いにはなるが、
確かに、娘氏を抱っこして、愛でてきた。
・・もうちょっと先になると思っていたので、有難い。
看護師さんも、面会できない父の私の心情を汲んでくれて有難かった。
医療ドラマでしか見たことのないNICUに入らせてもらって、
みんな、このコロナ渦で、制約がある中、一生懸命なんだな・・としみじみした。
娘氏が、これから健やかに育ちますように。
そしてこの世のすべての生命に、幸あれ。
・・・そんなことを、割とまじめに考えた。