母親が2歳の子どもをベランダから落として殺害したというニュースがありましたね・・。
本当に痛ましい事件。
何より子どもが、というのはもちろんなのだが・・・
子育てをしている親御さんで、この母親の気持ちが「わからんではない」くらいの人は、結構多いのではないだろうか。
少なくとも我が家では、正直、わからんではない、という結論に落ち着いた。
我が子をベランダから落とすなんて、絶対したくないし、絶対しない、と思っている。
それでも、思い通りにいかない子育て。
自分の時間やリズムなんてお構いなしの子育て。
子育てとはそういうものだ、思い通りになんていくわけない、と言われたらそうだと思う。
さらに、我が家よりはるかに大変な状況で子育てしている家庭も、星の数ほどいると思う。
それでもやっぱり、「イーッ!!」となることは、ある。
仮に、その感情の吐き出しどころがなく、自分で落としどころも持てず、一緒に悩んでくれる人もおらず、手助けをしてくれる人もおらず・・・などが重なったら。
その「イーッ!!」という感情の延長線上に、冒頭のニュースのような行為は、確実にある、と思う。
多くの人は、そういった衝動的な行為に至らないための障壁というか、ブレーキになるものがあるだけじゃないかな。
ある程度子育てにコミットしているなら、子どもにイライラする気持ちを持つこともあるのは、至極自然な話だと思う。
だって、人間だもの。
聖人君子になんてなれないさ。
ちなみに、怒りの感情は「自分を守る感情」でもある、とされている。
つまりは、「自分の領域が侵されている」「自分が不当に扱われている」「自分が利用されている」といった考えが、その背景にあることが多い。
まぁ子育てしてたら、そんなことのオンパレードよね。
子どもって大人の領域なんて気にせず侵してくるし、大人の都合なんてお構いなしだし、大人を利用しないと生きていけないし。
子ども側に悪意がない(ことが多い)のがややこしいだけで。
・・・自分が怒り感情に支配されるとしたら、何に脅かされているのか、何を守っているのか。
子育て支援の専門家としては、そこに着目したいところではあるし、自分自身、そこへの気づきを大切にしたいとは思う。
ところで妻は、イライラしているときに、まずはお母さんが落ち着いて~とか、お母さんが笑顔でいなきゃ~みたいな物言いは、余計にイライラを増幅させる、と主張。
・・はい、反省。
子育てについては、口を出すより、まず手を出そう、ですね。