元・育休パパが子育て支援とか考えつつ日々を記すblog

児童福祉施設の相談員として子育て支援・家庭支援に携わるようになったものの、第一子誕生を機に、自分自身の子育て・家庭が疎かになることへの危機感を抱き、子育てしつつ足元を見つめ直す必要を感じ、一年間+αの育児休業を取得 ⇒ 周囲の多大なる協力もあり、無事に育児休業を終えて職場復帰 ⇒ 3年後の第二子誕生時にも2か月の育休 ⇒ 時短勤務継続中。そんな人が第一子育児休業開始時から書き始めて、その後も不定期だったりまとめて書いたりしながらボチボチ続けているブログです。

こんにちは赤ちゃん

今日は、週1回職場に行く日のため、日中は家を不在にしていた。

その日、保健師さんの家庭訪問があった。

 

正式名称は、「乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)」。

 

まぁ保健師さんやら助産師さんやら、誰が来るかは地域によって様々みたいですが、赤ちゃんに、こんにちはしにきてくれる事業ですよね。

 

仕事柄、この事業の存在と活用状況はある程度把握していたのですが、実際に我が家が受けることになると、ドキドキ。

 

まぁ、ドキドキする必要は全くないんですけどね。

ただどうしても、初めてのことということと、ネガティブなこと言われないか、という不安が先立ちますよね。税金払っているんだから、受けれるサービスは受けたらいい。

 

・・と思っていたら、気づけば自分がいない日に設定されていた。

まぁ、いてもいなくても大丈夫だろうし、妻に任せる。

(本当はこんな感じで中継したかったけど:「断りたいと思ってた生後3ヶ月の助産師訪問が意外とよかった | Kobayashike」)

 

 

ということで、以下は、妻に聞いた話の覚書。

  

体重は、5kgくらいかなぁと思っていたら、5,840gとやや重めでびっくり。腕が疲れるわけだ。まぁ正常範囲内ではあるらしい。

体重は48g/日くらい増えている。多い気もする。まぁいいや。

 

 

妻が事前に考えていた心配事について妻から保健師さんにQ&A。

 

Q.縦抱きをしたら落ち着くので何時間も抱っこ紐で縦抱きしているけど大丈夫?

A.まぁ大丈夫でしょう。

 

Q.母乳とミルクをあげています。ミルクは一回140ccくらい。ミルクは腹持ちがいいからその後3時間以上空けたほうがいいと言われるけど、欲しがることがあるんです。あげても大丈夫?

A.欲しがるようだったらあげても大丈夫だと思います。体重はちゃんと増えているので、今のままでも少ないということはないと思います。

 

Q.授乳後、げっぷせずに寝てしまうことがあるんですけど大丈夫ですか?

A.寝かしちゃって大丈夫でしょう。しっかり成長しているので、横向いてたら自分でげっぷしはります。

 

Q.もしかして首すわってきてます?

A.あー、すわってきてますね。成長早めかもですね。大人がちゃんと見ている時なら、うつぶせさせても大丈夫ですよ。

 

Q.寝がえりっていつからですか?体を伸ばして寝返りしそうな気もするんですけど。

A.寝返りは4ヶ月くらいからなのでまだだと思いますが、赤ちゃんの成長は個人差もありますし、もしかしたら早いのかもしれないですね。

 

・・みたいな感じ。基本的に「大丈夫ですよ~」というメッセージが伝えるものなのだろう。

まぁ、いろいろ調べて心配している人に対しては、そうなるんやろうなと思う。

 

ただ、妻に対して夫の自分が「大丈夫やって~」とばかり言っても、妻としては「大丈夫ばっかり言うて!私ばっかり心配してるやないの!」となってしまうと思う。

だから、夫は妻と同じく当事者となって心配して、第三者(かつ専門家に)に大丈夫、と言ってもらう構図のほうが「大丈夫」の言葉の受け入れも良く、安心感はあるやろうな、という気がした。

 

子育てへの「第三者評価」 

あと保健師さんからの質問で、あなたの育児を近くで見守ってくれる人は?といった質問が多かったらしい。 

いわば、厚生労働省が事業を作って、これだけのコストをかけて市町村が訪問するのは、子育てを「孤育て」にさせないためであったり、虐待やらの予防や早期発見などリスク低減のためであったりするので、まぁそこは大事なんでしょうな。 

 

・・ただ、一緒に仕事をしたことがある市町村の方(実際に訪問を担当したことがある人)から、本当に心配なケースは、訪問自体を受けつけなかったり、心配されまいと何かあっても言わなかったりして、訪問だけでは正直拾いにくいところもある、と聞いたことがある。

 

当事者としては、色々介入されると面倒くさい、ということもあるだろうし、子育てに「第三者評価」が入るような気がするのだろうな、と思った。

さらに言えば、第三者評価が低いと、自分の子育て自体が否定されたような気がするし、それを避けようとしてしまうのだろうな、と思った。

 

妻も、出産後のスクリーニング検査で、やや高めの値が出たらしく、心配されているのかも・・と気にしていた。

 

 

そこで、自戒を込めて、思ったこと。

「虐待リスク=危険な養育者が子育てをしている状態」ではない。

「虐待リスク=養育者が、その人に見合った十分な支援が受けられておらず、余裕のある子育てが難しくなった/なっている状態」なのだと思う。

 

三者が、養育者を「評価」するようになると、養育者は、善いか悪いかにふりわけられる。

子育て支援を行う専門家としては、それ以上に、子育ての支援計画を立てるための「アセスメント」を行うものでありたいと思うし、そうあってほしいと思う。

 

とはいえ、訪問する人は、養育者にとって顔見知りでないことのほうが多いし、顔見知りでない人が家に来るときに警戒するのは人として自然なことでもある。

 

うーん、難しい。

 

 

・・・ただ事実として、訪問した保健師さんに率直にいろいろ質問した妻は、それなりに満足をしていたように思う。

警戒しつつも、なんだかんだ頼ってもよさそうな人・機関である、ということがわかってもらえたら、訪問は成功なんだろうか。

 

なんにせよ、これだけのコストをかけて行っている訪問が、より子育て支援に、活かされてほしい。

 

そう思った。