元・育休パパが子育て支援とか考えつつ日々を記すblog

児童福祉施設の相談員として子育て支援・家庭支援に携わるようになったものの、第一子誕生を機に、自分自身の子育て・家庭が疎かになることへの危機感を抱き、子育てしつつ足元を見つめ直す必要を感じ、一年間+αの育児休業を取得 ⇒ 周囲の多大なる協力もあり、無事に育児休業を終えて職場復帰 ⇒ 3年後の第二子誕生時にも2か月の育休 ⇒ 時短勤務継続中。そんな人が第一子育児休業開始時から書き始めて、その後も不定期だったりまとめて書いたりしながらボチボチ続けているブログです。

適切な迷子体験

 

息子氏と男二人水入らずでAEONに買い物に行ったある日。

 

とある事件があり、解決した。

 

 

 

・・・夕飯の買い物をしていて、ふと後ろを振り向くと、

ほんの10秒ほど前にそこにいたはずの息子氏がいない。

 

「しまった、最近はちゃんと親についてきてくれているから油断した!!」

 

と思い、焦って探そうとしたその時・・

 

 

アナウンス「迷子のご案内です。恐竜柄のパーカーを着た・・」

 

息子氏。すでに迷子センターにいた。

 

 

 

 

ただ迷子センターに向かいながら、頭の中にハテナがついた。

 

迷子センターまで、距離にして100mほど。

息子氏を見失ってから、時間にして1分足らずでアナウンスが残った。

 

・・息子氏の足でどうやって??

・・・私が息子氏と認識していた子どもは別の子だったのか?

・・・・何らかの時空の歪みが生じたのか?

 

 

 

迷子センターについたら、職員のお姉さんが教えてくれた。

 

まとめると

・息子氏は「パパとはぐれてん」と近くの大人に自分から声をかけた

・迷子センターについて、すぐ自分の名前を教えてくれた。

とのこと。「本当偉かったんですよ~」とほめてくれた。

 

迷子になった注意するどころではない。

息子氏は、私とはぐれたことで即座に、適切な行動を起こした。

普段から言い聞かせていたこともあるが、それをしっかり行動に移した息子氏。

 

・・・やっぱ、天才!?

 

 

時短勤務の給付金の検討

 

娘氏の誕生に伴う育休明けからの時短勤務を継続中な私には朗報。

 

nordot.app

 

 

父母ともにフルタイムで子育てをするって、

家事育児の分担も含めて、なかなか大変。

 

今のところ、私も妻も、時短勤務を行っている。

背に腹は代えられない状況ゆえの判断だが、

時間的余裕と金銭的余裕を、天秤にかけたうえでの決断だった。

 

 

もちろん、我が家の決断が絶対とは思わないし、金銭的な面などで

背に腹は代えられない状況下にあり、時短を取りたくてとれない、

という人もいると思う。

 

そのハードルが下がればと切に願う。

 

 

・・・ただ、実は費用のことだけで言うと、育児休業をしても、

収入自体は格段に下がるわけではなかったりする。

childcare-support.hatenablog.jp

 

つまり、どちらかというと、仕事で責任ある立場の人が、

人手不足の昨今で、本当は休みたくても休めない、みたいな風潮も、

育休や時短の取りづらさに繋がっている現状はある。

 

 

過去にも書いたように、育休法案が今年度から施行されることになっており、

その中身を見ると、職場の風潮への働きかけも意図されていることがわかる。

2021.6.12 育休法案~2022年4月から段階的に施行~

2022.4.3 育児休業が取得しやすくなるように

 

子どもができた働き手にとって、

働き方のいろんな選択肢があること、

そしていろんな選択肢をとれる状況であること、

 

そのどちらも大事だと、改めて思った。

 

 

 

 

 

 

一人で立つ、ということ

 

娘氏が、1歳2か月を過ぎてきて、気づけば手を引いて歩けるようになってきたり、

いつの間にやら立ち上がってたり。娘氏自身も、自分で立っちができて嬉しそう。

 

ポヨンと座っては、再び立ち上がったりして遊んでいる。

 

うまく立っちができると嬉しそうに笑うので、これまた可愛い。

 

息子氏の時も、一人で立っちができたとき感動したなぁ。

 

 

 

・・・「自立」という言葉がある。

 

1 他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に―する」

2 支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「―式のパネル」

(goo辞書より)

 

まさに、娘氏は、他の助力なしに、立つことができている。

 

 

かたや、自立について、こんなことを言う先生もいる。

 

自立は、依存先を増やすこと

希望は、絶望を分かち合うこと


東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎先生の言葉。

新生児仮死の後遺症により脳性まひの障害を持つ先生でもある。

 

・・・深みがすごい。

 

自立って、人の助けがないと成り立たないというパラダイムシフト。

 

 

自分自身、どれほど自立できているのだろうか、と思う。

 

 

かたや妻が、最近、初めてマッサージに行ってきた。

人に体を触られるのが嫌だと言いつつも、

相次ぐ抱っこの日々と、抗えない年齢の波と、冬の寒さも相まって、

決意したようだ。

 

初回なのでお試し30分でやってみたようだが、

案の定、全然足りなかったらしい。

 

ちなみに私は、月1~2回のマッサージ通いが欠かせない体になっている。

 

セルフケア、みたいなことはよく意識するのだが、

自分をケアしてもらう時間・人の確保も含めて、自立なのかもしれない、なんて

楽しそうに「自立」している娘氏を見ながら考えたりしている。

 

 

 

 

運動会への感謝と疑問

 

週末、息子氏と娘氏の保育園での運動会があった。

 

息子氏については、ダンスをしっかり覚えて踊っていたし、

成長が垣間見れるので微笑ましい。

 

娘氏については、案の定ギャン泣きはしていながらも、

何だかイベントに参加できたような楽しさがある。

 

ご時世的に、見学込みのまともな運動会は、何年かぶりなので、

保育士の先生たちもいろいろ気苦労もある中で実施してもらえたこと、

とっても感謝している。

 

 

 

・・・ただ1点、演目の中で疑問に感じたことがある。

それは年長組さんの組体操。

 

扇のような安全なものだけならともかく、

ピラミッドやタワーも行われていた。

 

 

 

組体操の実施について、賛否両論はあるものの、

大きなトレンドでは、やめていく方向にあると考えている。

debatekk.net

 

 

大きな動きとして、2016年、

スポーツ庁は、組体操の危険性について通知を出している。

スポーツ庁 政策課 学校体育室 『組体操等による事故の防止について』平成28年3月25日付】

 

・・・小・中・高という学校向けの通知だから、知らないのか?

知っていないなら不勉強だし、知っていたとしたら、

未就学の幼児にわざわざさせる意味を問いたくなる。

 

実際、学校でも、通知以降も組体操の実施と事故が相次いでいる現状がある。

toyokeizai.net

 

体育指導をする専門の先生はいるみたいだが・・。

うーん。ここにヒヤヒヤしている保護者がいるからなぁ、

わざわざしなくても、と疑問を持ってしまう。

 

機会があれば伝えておこう。

自分にかけられた「呪い」とともに生きる

 

子育てにおいて、自分が育ってきた環境って、

ある種の「呪い」のように作用するな、って思ったりすることがある。

 

 

 

私は、職場で第一号の男性育休取得者であり、当時は、

男性が長期間の育児休業をとるということは、社会的にもかなり珍しかった。

 

それから数年たち、今では1年とは言わずとも

近場でも1~2か月の男性育休者をとる人のこともよく聞くようになったが。

 

childcare-support.hatenablog.jp

 

 

・・・あの時、自分を突き動かしたものはいろいろある。

調べたら制度的にも可能であると気づけたこととか、

そういった社会の流れとか、当時の自分の仕事の中で感じた疑問とか。

 

 

でも、一番大きな理由は、上記記事にも書いたように、

ワンオペで4人育てた自分の母親を身近で見てきた経過から、

子育てに苦労している母親を見たくない、という強い思い。

 

さらに言えば、子どもだった当時に感じた、

自分のせいで辛い思いをしている人を見たくないというか、

出来ることなら笑ってほしいが自分にはどうしようもない、

という無力感みたいなものが、自分の中に巣食っていた。

 

 

それらの気持ちや思いは、

親元を離れて何十年もたっても、いまだに自分の中に

呪いのように巣食っている、と感じることがある。

 

似たようなことは過去にも書いたことがある。

2018.11.14 改めて、自分の育児休業の取得理由について考える 

2018.11.28 昔と今を混在させないこと、解決しようがないこと

 

 

 

・・・ただ改めて思うこととして、

呪いにかけられたからと言って、悪いことばかりではない。

 

自分の今仕事は、子育て支援・家庭支援ということで、

その「呪い」があったからこそ熱意をもって取り組めるものだったりする。

 

育児休業を勢いでとったが、結果として

妻からは感謝されるし、子どもは可愛いし。

子どもはとっっても可愛いし!(大事なことなので2回言います 笑)。

 

 

ただ呪いに支配されてしまうとき、

自分が無理をしすぎて心身のバランスを崩してしまうところは

これまでにも何度もあったので、そこだけ自覚して調整したらいい。

 

 

 

・・・なんだか、もののけ姫のアシタカみたいやな。

 

タタリ神の呪いで人外の力を手に入れたアシタカと、

サンとの物語が展開される、みたいな。

もののけ姫 © 1997 Studio Ghibli・ND

 

モロ「おまえにサンを救えるか!」

アシタカ「分からぬ。だがともに生きることはできる」

 

 

・・・私は、これからも「呪い」とともに生きるのかもしれない。

 

 

 

まぁ、間違いないこととして、

こんな妄想に至るのは、私が、厨二病の「呪い」から

抜けきっていないからに他ならない。

公文にノリノリな息子氏のモチベーション

 前回、保育園にようやく慣れてきた娘氏のことを書いたが、

息子氏も、新たな環境・スケジュールに慣れてきたようだ。

 

 
つまりは、療育・公文に行く日を、毎週1回に決めていたのが、

いい形で定着してきた。

 

 
しかも公文は、週1回行く以外にも、宿題が5回分でて家で取り組むのだが、

夕食後や休みの日に、「公文する?」と息子氏に聞くと、

「うん、公文する!」とノリノリでやりたがる。
 

 

 

読み通り、息子氏ははまったが、ここまでフィットするとは・・と感嘆している。

 

 

・・・療育の先生とも話し合っているが、息子氏は、

新しいことや初めてのことに取り組むのが苦手だったりする。

 

 

親としては、子どもらしくと言ったら語弊があるかもだが、

色んなことに興味をもって、色んなことにチャレンジしてほしかったりする。

 


なぜ、他の新しいことは苦手で、公文は最初からスムーズだったのか、

というのを考えた時に、もちろん公文の教材のことや先生の教え方の

上手さはあるのだろうが、昔学んだ知識で、こんなことを思い出した。
 

 

・・・ビジネス分野とかでもよく引っ張り出されるアトキンソンの動機づけ理論

Atkinson, J.W.(1957).Motivational determinants of risk-taking behavior. Psychological Review, 64, 359-372.

山内弘継 (1990). 達成動機づけの研究:Atkinsonの期待-価値説 人文學, 148, 1-32

 

 

良く引っ張り出されるシンプルな公式として、

行動する動機づけ(達成動機)の高まりは、

 

『達成動機=成功追求動機―失敗回避動機」という方程式で表現できると。
 
 
つまりは、成功を追い求めたい気持ちと、失敗を回避したい気持ちのバランスで、

前者が大きければ、達成動機が高まり、行動が生じる、というもの。

 

あとこんな図の感じ↓で、成功追求動機が高い個人は、成功する可能性を50%位だと

予想するときにやる気(達成動機)が起きるが、

成功する可能性が0%(めちゃ難しい)や100%(簡単すぎる)に近づくほど

やる気が下がる、と言われたりもする。

(画像:Habi*do「やる気を出すにはどうしたらいいの?~アトキンソンのやる気を引き出す方程式より~」)

 

 

逆に失敗回避動機の高い個人は、

成功する可能性が0%や100%に近いとやる気が起きるが

(間違っても難しすぎる課題のせいなのでダメでもともと/絶対に成功できる)

50%に近いとやる気が起きない。

(半々で失敗するなら、失敗したくない気持ちが勝ってしまう)

 

 


・・・息子氏にとっての公文式学習は、成功体験を多く積めるので、

前者のほうが大きく、達成動機が高まっているという仮説が成り立つ。
 
つまり息子氏が常日頃、新しいものに及び腰になっているのは

「失敗回避動機」が高いから、ともいえる。
 

 

そういえば息子氏の公文式学習を見ている時、気づいたことがある。


息子氏なりに上手く書けた、書けないがあるようで、

息子氏的にちょっとミスっぽい書き方になったとき(なぞり書きではみ出るとか)

「あーもう!」と自分で言っていた。

 

”失敗”しているのが分かっているようだった。

 

 

ただ私から見てそこまで気にするほどのものではなかったので、

「ちょっとくらいはみ出てもいいよ」とか

「はみ出ないようにちょっとずつできるようになったらいいねん」

「また書き直したらいいねん」と伝えていた。

 

すると、ちょっとミスっぽい書き方になったときに、

私から言われる前に自分から「ちょっとくらいいいよ」と言うようになった。
 

ということは、息子氏なりに、成功・失敗は、気づく事ができている分、

失敗を必要以上に回避してしまっていたのかもしれない。

 

そしてそれは、大人が、失敗を許容しない姿勢でいるよりも、

失敗は成功の母くらいに思って、どんどんチャレンジを促していったり、

息子氏の「やってみたい!」がいっぱい持てるよう、

息子氏にとっての楽しみや好奇心を大事にする、

みたいなことが重要になるなと思った。
 

 

子育てって、子どもの特性のようなものはある程度あるものの、

大人側の姿勢が問われるな、とつくづく思う。

ようやく保育園に慣れてきた娘氏  

娘氏が入園してから2カ月が経過した。8月は半分くらいしか

登園できていなかった娘氏が、9月は、

3日ほど単発で休んだだけで、保育園に居られる時間が増えてきた。
 

・・・それに伴って、当初はひたすら泣いてばかりだったのが、

笑顔で遊ぶことも出てきて、その時間も増えてきたと聞いた。
 

 

いやー、先月はどうなることかと思ったけど、とりあえずよかったよかった。

 

 

こうやって、親が大変な時期を何とか乗り切ったり、気長に待っている間に、

なんだかんだ自然と変化していくのも、子どもの良さだったりするかもしれない。